MENU
CLOSE
03お知らせNews
【活動記録】「加賀料理 若手料理人特別講座」を開催
加賀料理技術保存会は、当保存会の認定料理人が所属する料亭に勤務する石川県内の若手料理人を対象に、加賀料理の技と歴史を学ぶべく、令和8年2月19日(木)・26日(木)の2日間にわたる特別講座を実施いたしました。
今回の特別講座では、金沢市内の老舗料亭「大友楼」「つば甚」を会場に、加賀料理の文化・歴史の理解と一品の実食、調理の実技指導を通じた実践的な学びを体験。未来の食文化を担う若手料理人にとって、加賀料理の「技」と「心」を座学と実地で学ぶことのできる又とない機会となりました。
■ 伝統と歴史に触れる
2月19日(木)の第1回開催では「大友楼」を訪問。若手料理人たちは、大友楼の歴史ある展示物の見学を通して、大友楼代表 大友 佐俊さんによる加賀料理の文化・歴史的背景に関する講話を行うことで見識を深めました。
一品の実食では、加賀料理の代表格である「治部煮」を味わい、受け継がれてきた味の重層性を実感しました。また、大友楼八代目当主 大友 佐悟さんとのセッション・質疑応答が行われ、若手料理人との双方向の対話を通じた加賀料理に対する理解と料理人としての視座を高める場となりました。


■ 技を磨く調理体験
2月26日(木)の第2回開催では「つば甚」を訪問。川村浩司総料理長による、技術指導・調理実習が行われました。
「ズワイガニと白子のすり流し」をテーマに、川村総料理長から直接指導を受けながら若手料理人たちは真剣な眼差しで調理に取り組みました。その他にも「梅風味のべろべろ」「のど黒の塩麹蒸し寿司」やデザートを試食。素材を生かすための下ごしらえや段取りの大切さをはじめ、伝統的な技法がもたらす端正な味わいと、現代の感性を取り入れた工夫の両面に触れ、加賀料理の広がりを確かめました。
また、川村総料理長との意見交換会では、若手料理人たちが実食を通じて感じた食感や味の変化など所感を率直に共有。川村総料理長からは、伝統を大切に守りつつも時代に応じて変えていく柔軟性についてお話しいただき、料理人はAIにも取って代われない重要な存在であるとの励ましの言葉が贈られました。


結びに
今回の特別講座は、若手料理人たちが加賀料理の歴史・文化、そして技術に至るまでを五感で学ぶ貴重な機会となりました。
伝統を重んじながらも常に進化を続ける加賀料理の奥深さに触れ、若手料理人にとって未来の食文化を担う者としての自覚と情熱を一層高めたことと感じております。
当保存会は、これからもこうした活動を通じて加賀料理を次世代へと繋ぎ、その発展に貢献してまいります。